ヘビやカエル、ムカデにトカゲ…。「気持ち悪い」と思われがちな生き物を好きになってもらおうと活動する“園長”がいる。小矢部市西福町の高地(たかち)匡樹さん(46)は、自宅で飼う爬虫類や両生類などを紹介する移動動物園「タカチ動物園」を展開。県内外の行事・イベントに定期的に呼ばれ、人気を集めている。

アズマヒキガエルを手にする高地さん。そろってじーっとこちらを見つめてくる=小矢部市西福町

 高地さん宅の玄関に飼育ケージがずらりと並ぶ。その数、20種類近く。カエル6種類、ヘビ、トカゲ各3種類のほか、クモ、ムカデ、イモリなどがいる。正直、少し気持ち悪い。「みんなそう言う。でも、嫌いを好きに持っていくのがうれしいんです」と、不敵な笑みを浮かべた。

自宅の飼育ケージを見つめる高地さん

ヘビがまばたきしない理由は?

 「人間とは全然違う生き物。それが面白い。子どもが働く車を好きなのは、普通じゃないからでしょ?」。今はインターネットで何でも検索できる時代。知った気になっているだけで、意外と知らないことが多い。「『理由もないのに嫌い』を埋めたい」と力を込める。

 例えばヘビ。「気持ち悪がられるのは、まばたきをせず、表情が読めないからだろう」と分析する。

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