高校生の漫才日本一を決める「ハイスクールマンザイ2024」で、高岡工芸高校3年の渡邉楽さん(18)と高橋洸さん(18)のコンビ「19秒芝生舐(な)め」が、過去最多だった参加849組の頂点に立った。2人にトップバッターのハンデを覆した9月1日の決勝大会を振り返ってもらい、ともに芸術大への進学を目指すという素顔にも迫った。

題材はアンパンマン

 「19秒―」のコンビ結成は2023年5月。二つ下の妹と漫才コンビを組んでいた渡邉さんが、他の人とも組んでみたいと、同じクラスの高橋さんを誘った。

「ハイスクールマンザイ2024」で優勝した渡邉さん(左)と高橋さん=高岡工芸高校

 ハイスクールマンザイで披露したネタは、国民的キャラクター「アンパンマン」が題材だ。アンパンマンのパン「アンパンマンパン」の顔をしたヒーローが活躍するアニメを「アンパンマンパンマン」とする。顔にあんが詰まっているから「アンパンマンパンマン、あんパンパンマン」といった具合に、リズム良く言葉遊びを展開していく。

 このネタはこれまで、Mー1グランプリの予選や学校祭で披露してきた。そのたびに、ウケなかった部分を削り、ボケを増やすなど改良を重ねた。ハイスクールマンザイの決勝前には、プロの芸人からリモートでアドバイスを受けた。2人は「動きやセリフに磨きがかかった」と振り返る。

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