昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表「侍ジャパン」を監督として世界一に導いた栗山英樹さん(北海道日本ハムファイターズCBO)が9月1日、南砺市井波総合文化センターで講演した。「夢をかなえる力」と題し、夢を持つ大切さやモチベーションを高めるヒントについて力強い言葉で語った栗山さんが、子どもたちに試合の勝利以上に大切だと伝えたかったものとは。

野球少年も大人も歓喜

 南砺市誕生20周年を記念して開かれた今回の講演には、市内の少年野球チームなどから抽選で選ばれた約800人が来場した。別室でモニター越しに視聴する人が出るほどの盛況ぶりだ。

 栗山さんが壇上に現れると、歓声や拍手が一斉に響き渡った。野球少年のみならず、大人たちの目も輝いている。死闘をくぐり抜け、チームを3大会ぶりの世界一に導いた手腕は周知の通りで、まだまだ衰えない人気がうかがえた。

南砺市民800人が集った講演会で熱い思いを語った栗山さん(中央)

珍質問にも全力でアンサー!

 講演の冒頭と最後には、子どもたちの質問に答えてくれた。WBC準決勝のメキシコ戦で、ヤクルトの村上宗隆選手が会心のサヨナラ打を放った際の心境を問われると、「20分以上かかっちゃう」とおどけてみせた。

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