11日公開の前編で紹介したフィルムカメラ同様に人気が復活しているのが、2000年前後に発売されたコンパクトデジタルカメラ。デジカメが世に出回り出したころのもので「オールドコンデジ」として若者を中心に注目を集めている。高画質高性能をうたう最新鋭のデジカメとは真逆の低画素だが、粗い画質がむしろ「レトロでエモい」とZ世代らに受けており、技術革新と逆行する形で需要が伸びている。

2000年前後に発売されたデジタルカメラ

ここ1年で人気上昇

 ファイブスターカメラ(富山市太郎丸西町)取締役の四十万甲明さん(40)は、オールドコンデジはここ1年ほどで急に人気が出てきたとし、「画質や性能は決して良くないが、チープな質感が若者受けしている」と説明する。東京の同社新宿店でも品ぞろえを増やしており、店によると若者や日本へ観光で訪れた外国人が多く買い求めている。人気機種だとプレミアが付き、10万円ほどになるという。

残り2289文字(全文:2689文字)