とやま観光推進機構などは、富山県富山市の富岩運河環水公園で打ち上げる花火を観光コンテンツとして活用する。美しいロケーションと富山駅からの好立地を生かして有料の観覧席を販売し、駅周辺のにぎわい創出につなげるとともに、新たな県内観光の目玉にする。第1弾として20日に、イルミネーションで彩られた公園で音楽花火を楽しむ「環水花火シンフォニーinクリスマスナイト」を開く。
環水公園での花火の打ち上げはこれまで、県などが主に観覧無料で定期的に行ってきた。今後は観光コンテンツとして生かすため、今秋にとやま観光推進機構と中部観光(富山市)、ANAクラウンプラザホテル富山、北日本新聞社が実行委員会を組織。県民にとっても恒例イベントとして定着を目指す考えだ。
20日のイベントは午後6時開始。しゃぼん玉を使ったパフォーマンスのステージに続き、約10分間の音楽花火を打ち上げる。
公園内に間近で花火を見られる椅子席(2千円)を150席、近くの県美術館からガラス越しに観覧できる特別席(2500円)を10席用意した。チケットは先着順で4日からローソンチケットで販売する。このほか、大手旅行会社による関西からのツアー客が参加する。
実行委員長で同機構の砂原賢司副会長・専務理事は「夜の富山を満喫できる観光コンテンツとして発展させていきたい」と話す。
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