こんにちは!ゆる薬膳担当のAKKO.です☆

まだまだ暑い日が続いていますが、暦の上では処暑。処暑とは夏から秋に移るタイミングで「暑さが終わる」という意味があります。昼間は暑いのですが、湿気が下がるため乾燥に気をつけたい時期でもあります。

自然界のあらゆるものを五つの性質に分類して考える「五行説」では、体の機能や働きも五つに分けて考えます。それが「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」。その中で、この時期に注意したいのが「肺」です。

薬膳でいう「肺」とは内臓の肺だけではなく、気管支と呼吸機能も含む概念です。

乾燥を緩和させる食材としては、トマト、瓜などビタミンやミネラル、水分が豊富な食材がおすすめ。さらに白きくらげ、梨、杏仁、ハトムギ、長芋、百合根など、白い食材は肺を潤し、肺の機能を強化するとも言われています。

今回の食材は幻のきのこと言われている「ハナビラタケ」♪

ハナビラタケは夏から初秋にかけて1,000m級の高地に生えるきのこで、最近までほぼ市場に出回っていませんでした。ですが最近、ありがたいことに、ちらほらとスーパーで見かけることも増えました。

ハナビラタケは美容や健康に良いと言われる成分が、他のきのこに比べて圧倒的に多く含まれています。腸内環境を整える食物繊維「β-グルカン」が豊富で、免疫力向上、アンチエイジングなど、さまざまな効果が期待できるスーパーフードです!

その他、肺を潤す食材であるトマトや海藻も入れたお味噌汁を作ります♪

幻のお味噌汁

【材料】

・ハナビラタケ 1パック
・プチトマト 5個
・乾燥わかめ 3g
・昆布 10g
・鰹節 10g
・味噌 70~80g
・水 1,000g

【作り方】
① ハナビラタケを日光浴させる。乾燥わかめを水で戻しておく。鍋に水と昆布を入れ、30分以上置いておく。
Point:生のハナビラタケには、骨の健康に必要なビタミンDは含まれていませんが、3時間程日光に当てることで日本国内の主な食品の中でも突出したビタミンD量となります☆


② 出汁を取る。鍋を火にかけ、沸騰する前に昆布を引き上げる。鰹節を入れて沸騰させ4~5分煮出してから濾す。

③ カットしたトマトと手でちぎったハナビラタケを入れて1分程火を通す。


④ 火を止めてから味噌を入れ、戻したわかめを入れる。

完成!

 

出汁はパックを使用したり、煮干しで取ったり、お好みの出汁でオッケーです。

しっかり栄養を吸収して、季節の変わり目を元気に過ごしましょう♪

◆AKKO.(あっこ)



富山やくぜん認定店で、ケータリングとお弁当専門店「AKKO.」代表。調理師、バランスボールインストラクターの資格も持つ。よく遊び、よく寝て、よく食べる店主による、料理とエンターテイメントを掛け合わせたお店作りを目指す。大学生の長男、小学生の双子姉妹、保育園児の次男、4児の母。富山市在住。Instagram
いつもよりちょっとだけ手間を掛けた料理を、ゆっくりと味わう。そんな休日のひとときが、心と体の栄養になります。
休日が楽しみになるレシピ、第3木曜日は「糖質オフクッキング」編、第4月曜日は「旬のお野菜 ときどき発酵食」編、第4木曜日は「ゆる薬膳」編をお届けします。