本紙文化面の連載企画「たてものに会いにいく」は、県内の建造物を建築家のナビゲーターと巡り、魅力に迫っている。webunプラスでは、ナビゲーター自身の横顔や紙面で書き切れないエピソードを紹介する。第16回は鈴木一級建築士事務所(富山市長柄町)の三井峰志(たかし)さん(38)。紙面では富山市庁舎を紹介してくれた。

自身が設計した「ホンダカーズ富山赤江店」を紹介するパネルと並び、ほほ笑む三井さん=鈴木一級建築士事務所
三井さんは黒部市宇奈月町出身。実家が電気工事業を営んでおり、中学生になると父に連れられて県内の現場へ赴くようになった。完成したばかりの住宅で、電気のスイッチやコンセントを取り付ける父の仕事を見よう見まねで手伝ううちに「建物自体を自分でデザインしてみたい」との思いが芽生え、建築設計の道を志した。
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