4月の岸田文雄首相の訪米の際、バイデン米大統領の妻ジルさんへの贈答品に、高岡銅器のパーツを使ったアクセサリーが選ばれた。鮮やかなコバルトブルーの着色を手がけたモメンタムファクトリー・Orii(高岡市長江)では受注が急増し、問い合わせや見学も相次いでいる。Oriiが独自技術で生み出した色は、建材や服飾など幅広い分野で活用が広がっている。

贈答品と同じピアス、バングル(左のもの)、ネックレス(FUMIKODA提供)
高岡市の高岡銅器は400年の歴史を持ち、国の伝統的工芸品に認定されている。伝統的に工程は分業化されており、Oriiが担うのは着色だ。
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