空き家や古民家の解体などで出る廃材を燃料に使った環境に優しい温浴施設「37BASE(ベース)」が南砺市井波地域にオープンし、もうすぐ4カ月。幅広い世代の利用客が県内外から訪れている。井波地域では数少ない温浴施設で、住民の憩いの場として定着しつつある。

外観はシックな印象の37BASE

 北陸自動車道砺波インターチェンジから車で10分。のどかな田園風景が広がる南砺市岩屋(井波)に、シックな外装の37BASEがある。解体業の昭信機工が自社敷地内に整備した。温泉やサウナ、岩盤浴など七つのゾーンを、3世代に楽しんでもらいたいとの思いから「37BASE」と名付けた。

 願いが通じたのか、客層は地元の主婦・高齢者のほか、SNS(交流サイト)を通じて知った若者など幅広い。石川県などから足を運ぶ人も多く、取材時も多くの県外ナンバーの車が止まっていた。近くのキャンプ場の利用者も訪れるという。

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