富山市出身の西田蕉太郎さん(33)と曜志朗さん(31)の兄弟でつくる2人組ロックバンド「SAHAJi(サハジ)」の「Future in the Sky」が、全英音楽チャートで8位にランクインした。子どもの頃からの夢だった海外での活躍をかなえた2人が北日本新聞社を訪れ、古里への思いや、兄弟だからこそ話せるエピソードについてざっくばらんに語った。

ー蕉太郎さんは「Future in the Sky」を14歳の頃に作ったそうですね。どんな気持ちで書きましたか?
蕉太郎「親が昔、米国留学してたこともあって、英語はある意味身近だった。学校で英語を勉強した時に『somewhere』という単語の響きがいいなと思った。ミュージカルの名曲『虹の彼方に』の中に『Somewhere over the rainbow』という歌詞がある。そこから『Somewhere I can find the love(どこかに愛を見つけよう)』という風に歌詞ができていった」
曜志朗「兄貴は本当に曲を書くのが早いんですよ。今も10分あれば書けちゃう。3千曲くらい書いてきたよね?」
蕉太郎「いまからすぐにでもベスト盤を作れるくらいはあるな(笑)。実家に行くとデモテープがたくさんあって『こんなのあったなぁ』てことがよくある」

2人そろって初めてSAHAJi
ー曜志朗さんから見て、蕉太郎さんはどんなお兄さんですか?
曜志朗「自分のことをよく信じている人だと思う。普通はなかなかできない。それに、子どもの頃から22年やってきて、蕉太郎は俺とじゃなかったらバンドをできていなかったと思うよ」
蕉太郎「そんなの分かってるよ。俺はレコーディング中に曜志朗に『弾けねぇならやめちまえ』とよく怒鳴る。でもそれは兄弟だから。他のミュージシャンだったら思ってても言えないよ」