本紙文化面の連載企画「たてものに会いにいく」は、建物の専門家である建築家をナビゲーターとして県内の建造物を巡り、魅力に迫っている。webunプラスでは、ナビゲーター自身の建築に対する姿勢など、紙面で書ききれないエピソードを紹介する。第7回は夫婦で設計やデザインを担う「オニヅカセッケイブ」の鬼塚純平さんと来未くるみさん。紙面では富山市のグランドプラザを紹介してくれた。

デザインした本棚の前でほほ笑む鬼塚純平さん(左)と来未さん。事務所は古民家を改修し、自分たちらしい空間に仕上げた

 オニヅカセッケイブは大阪市出身の純平さんと富山市出身の来未さん夫婦による設計ユニット。2人は2017年に大阪で出会った。関西や富山市内の建築事務所での勤務を経て、20年、来未さんの地元である富山市でオニヅカセッケイブを設立した。

 「部活動のようにプロジェクトに関わる人たちと同じ目標に向かってフラットな関係性でフットワーク軽く」がモットー。設計を依頼する施主や、現場で工事をする施工者など関わる人たちと対話を重ねながら、目標に進んでいきたいと考えている。「オニヅカセッケイブ」の名前も

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