子どもたちに忍者の精神を広げようと高岡市を中心に活動する「高岡忍者」代表の八田一弥さん(47)は11月9日、棒手裏剣の腕を競う世界大会で3位に輝いた。棒手裏剣とは聞き慣れないが、先端がとがった棒状のものという。「回転をかける平型の手裏剣と異なって棒の先をコントロールするのは難しいが、究めて目標に近づくと喜びがある」と魅力を語る。「シュッ」「スパッ」と目で追えないくらいのスピードで的を狙う八田さんの技に魅せられ、記者も体験してみた。(黒川舞弥)

精度を高めるため、刺さった手裏剣の向きを確かめる八田さん
「忍者屋敷」を拠点に
八田さんは2018年、忍者の魅力を広めて地域活性化につなげようと高岡忍者を立ち上げた。高岡市西広谷の「忍者屋敷」を拠点に活動。「忍者を通した体験が子どもたちの成長につながればいい」と、県内外のイベントで忍者や手裏剣の体験会を行っている。
個人としては競技用の平型の手裏剣で全国3位の実績を誇る。ここ4年間ほど手裏剣大会の開催がなかったことや棒手裏剣の競技者が全国で増えてきたことから、2年ほど前から棒手裏剣を始めた。
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