本紙文化面の連載企画「たてものに会いにいく」は、建物の専門家である建築家をナビゲーターとして県内の建造物を巡り、魅力に迫っている。webunプラスでは、ナビゲーター自身の建築に対する姿勢や趣味など、紙面で書ききれないエピソードを紹介する。第4回は富山市小泉町の「スタジオシュワリ」代表で、1級建築士の種昻哲さん。入善町の「下山(にざやま)芸術の森 発電所美術館」を紹介してくれた。

事務所のテーブルでほほ笑む種昻さん=富山市小泉町のスタジオシュワリ

 1979年上市町生まれ。中高生の頃は、電車に乗って富山市の市街地へ繰り出すのが休日の楽しみだった。中央通りの家具店で偶然手に取った本に、

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