ナイフをすっと入れる。ケーキなら色鮮やかなフルーツやスポンジ、サンドイッチならバランスよく重ねられた旬の野菜やパンの層がそれぞれ現れます。断面の美しいグルメは、料理人の技と知恵が詰まっています。ブームが起きてから、断面の美しさに多くの人が目を奪われ続け、新しい流行も生まれています。(情報は取材時の内容です)
ランブレッタカフェ(魚津市)
ゆで卵とだし巻き卵 トーストに詰め込む
厚切りのトーストとゆで卵にかぶりつくと、優しい味わいのだし巻き卵が姿を現す。「ゆで卵とだし巻き卵を一緒に食べられたらいいなと思って」と話すのは、オーナーの妻の長澤聖子さん。卵が好きな気持ちから生まれた「タマゴサンド」は、見た目も味も満足感たっぷりだ。

「タマゴサンド」(600円)トーストは外側サクサク、中はしっとり。テイクアウトもできる
サンドイッチに使う食パンは手作り。甘酒で作る自家製酵母がポイントで、耳のかりっとした食感とほのかな甘みが癖になる。4枚切りの食パンに切り込みを入れて具材を詰め込んでいるので、崩れにくく形もきれい。こだわりのサンドイッチを思い切り頬張ってみて。

「鶏肉とブロッコリーのトマトクリームパスタ」(1,000円、サラダとスープ付き)選べるランチメニューの一例。濃厚なトマトクリームソースがもっちりとした麺によく絡む

sino.a Bagel TOYAMA(シノアベーグル、南砺市)
国産小麦のベーグルに具材ぎっしり
「子どもも大人も安心して食べられるベーグル」をコンセプトに、地元食材や国産小麦、自家製酵母など材料にこだわって手作りしている。「より多くの人にベーグルのおいしさを知ってもらいたい」と、6月より実店舗からキッチンカーでの販売に切り替え、店の前やイベントで販売している。

ベーグルサンド「無添加スモークサーモン&国産クリームチーズ」(2切れ700円)
4、5種類あるベーグルサンドは、どれも手に持つとずっしりと重さを感じるほど具材が挟まれており、分厚くぽってりとした断面がかわいらしい。小麦の風味豊かなベーグルと具材が互いを引き立て合い、ボリュームたっぷりだけどぺろりと食べられる。

ベーグルサンド「タンドリーチキン」(2切れ680円)注文ごとにベーグルを温めて具材を挟むので、外側がパリッと香ばしい

ベーグルの「地物とうもろこし」(1個290円、左)、「うちの畑のトマト&バジル」(1個270円)地元や自家栽培の野菜を使用。素材の甘みや香りが浮かび上がる

撮影:南部スタジオ