おやつから工芸品まで、富山ならではの逸品を紹介します。(情報は取材時の内容です) 

「とと」(7枚入り550円)県産エゴマも入っており、プチプチとした食感が楽しい。一つ、また一つと手が伸びる


かわいらしい魚の形が目を引くクッキー。4代目で代表の川岸有紀子さんが、射水市小杉地域の旧北陸道沿いの事業者とコラボし、2021年に開発した。「この地域のお店が手を取り合って一緒に元気になっていけたら、という思いで始めました」と川岸さん。

みそ・しょうゆ醸造業の片口屋(同市)の「鰤塩」を生地に練り込み、表面にもまぶした。「鰤塩」はブリの魚醤と丸大豆しょうゆを粉末にしたもの。クッキーを一口食べると口の中でさっくりとほどける。甘みとほのかな塩味のバランスが良く、しょうゆの香ばしさが味わい深い。

クッキーの抜き型やパッケージのデザインは、アートユニット「風景と食設計室 ホー」(同市)が手掛けた。おしゃれな見た目と手頃なサイズ感で、ちょっとした手土産にも最適。「富山の新しいお土産として育ってくれたら」と川岸さん。もらった人の笑顔が目に浮かぶ一品だ。

「雄鷹(おたか)」(1個172円)は、香ばしい皮に北海道産小豆の黒あんと大手亡(おおてぼう)豆の白あん入り。約50年前から愛されている
 

撮影:南部スタジオ