学童期(6~11歳)は、全身の骨が成長し、歯は乳歯から永久歯へ生え変わる時期です。

消化・吸収力が高まり、子どもの活動も活発になって食欲が旺盛になります。

丈夫な骨と体をつくる学童期に摂取したい栄養素を紹介します。
▽タンパク質
▽カルシウム
▽ビタミンD
▽鉄 など

それぞれの栄養素について、詳しく紹介します。

タンパク質を多く含む食品
肉、魚、卵、牛乳、乳製品、大豆、大豆製品

 

カルシウムを多く含む食品
牛乳、乳製品、小魚、海藻など

 

ビタミンDを多く含む食品
魚、しらす干し、キノコ類、干しシイタケなど

注目したいのが、カルシウムなど骨に含まれるミネラル成分の量「骨量」です。

骨量は20歳までにピークを迎え、その後、増えることはありません。

そのため、学童期からタンパク質やカルシウム、ビタミンDを十分に摂取し、骨量を増やしておくことが必用です。

鉄を多く含む食品
レバー、牛肉、カツオ、マグロ、ホウレンソウなど

鉄は、筋肉に酸素を取り込む働きを担います。鉄を取ることを意識しながら、運動して筋量を増やすと、筋肉への酸素の運搬がスムーズになり、持久力の向上につながります。

学童期は食習慣が確立する時期なので、3食のバランスを整えることも心掛けましょう。

タンパク質ばかりでは、余分な脂肪やエネルギーを取ることにつながります。カルシウムばかり取りすぎるとバランスが悪くなり、体からカルシウムを排出してしまいます。

どの栄養素が極端に多くても、少なくてもダメということですね。

次回は、紹介した栄養素を含むメニューをご紹介いたします。


 

◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆

管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。