ハンドボール・リーグH女子のプレステージ・インターナショナル「アランマーレ富山」は3位でシーズンを終えた。日本一を目標に掲げてプレーオフに挑んだが準決勝で敗退。約1年の集大成をぶつけたラストゲームを選手らの談話で振り返る。(赤壁逸朗)
リーグH初代王者を決めるプレーオフは6月13~15日に東京・代々木第一体育館で行われた。女子はブルーサクヤ鹿児島が、日本リーグ時代から数えて11連覇を狙った北國ハニービー石川を破って頂点に立った。
レギュラーシーズン3位のアランマーレは14日の準決勝に臨み、石川に24―36(前半12―16)で敗れた。開始から攻守がかみ合って前半13分までに10―4と大きくリードした。しかし、直後に石川がタイムアウトをとり、これを境に流れが変わった。石川のGK犀藤菜穂の好セーブにも阻まれて得点が伸び悩み、同26分に12-12の同点に。石川が得意とする速攻が決まって前半終了時までに12―16と一気に突き放された。

ハーフタイムを挟んでも相手ペースは変わらない。勢いの差がはっきりと表れて後半8分までに13―23と一方的な展開になった。GKを下げてコートプレーヤーを増やす7人攻撃を繰り出して同16分に6点差まで縮めたが、その後は逆に点差を広げられてゲームセット。勝った石川の河合辰弥ヘッドコーチは「硬さがあって立ち上がりはアランマーレの素晴らしいプレーに圧倒されたが、なにをすべきか選手たちが考え、60分間、粘り強く戦ってくれた」と話した。
相手より先に隙を見せてしまった
アランマーレ・福田丈ヘッドコーチの話
スタートで流れをつかめたが、やはり簡単ではなく、粘り強く守って速攻を繰り出す石川の得意とする展開になった。