富山グラウジーズはBリーグ2部(B2)2024-25シーズンを優勝という結果で終えた。チーム在籍通算8シーズン目のポイントガード(PG)宇都直輝は、司令塔としてコートに立ち続け、勝利に大きく貢献した。B1発足の16-17シーズンには25歳だった宇都も、今年6月11日で34歳。富山でB2に臨んだシーズンは、キャリアのなかで指導を仰いできた人々と、対戦相手として向き合う場にもなったようだ。

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福岡とのプレーオフ準決勝第2戦、アグレッシブな姿勢でチームを鼓舞する宇都

プレーオフ決勝は決着せず

 B2レギュラーシーズンを38勝22敗で戦い抜いた富山は、東地区2位でプレーオフに臨んだ。準々決勝でベルテックス静岡、準決勝でライジングゼファー福岡を連破し、B1復帰を決めた。アルティーリ千葉との決勝は、1勝1敗のタイで迎えるはずだった第3戦が、会場の停電のため中止に。再試合は行われず、Bリーグから両チーム優勝という裁定が下された。

静岡HCから米国でのスキル吸収

 プレーオフでしのぎを削った静岡と福岡。両チームそれぞれのヘッドコーチ(HC)から、宇都はかつて薫陶を受けている。

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