第97回春季県高校野球大会が19日、38チーム(42校)が参加して開幕する。優勝校は新潟県で開かれる春季北信越大会に出場し、8強入りしたチームが甲子園出場をかけた夏の県大会のシード権を得る。15日に決まった組み合わせのブロックごとに、有力校や好選手を紹介する。

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 シード校は昨秋の県大会で優勝した富山第一、準優勝の富山北部、3位・高岡第一、4位・砺波が各ブロックに分かれ、抽選により同8強の国際大付、桜井、福岡、富山工がそれぞれに振り分けられた。春季大会2連覇中の富山商、昨春準優勝の高岡商をはじめとするその他の有力校も比較的分散し、シード勢との力比べに注目が集まる。

 各校とも冬の鍛錬の成果を公式戦で確認し、甲子園出場をかけた夏の大会に向けて自信を深めたい。低反発バットが昨春の導入から2年目に入り、春のセンバツでは前年比で安打数が453から541、本塁打数が3から6、得点数が200から285に増えて攻撃力の向上がうかがえた(全31試合)。この傾向が県大会にも表れるか注目だ。

 

秋春連覇を狙う富山第一。砺波のゾーンは激戦

 富山第一は昨秋、21年秋以来9季ぶりに県大会を制覇。岩寺翔義と和泉詩大の右投手2人をはじめ、昨夏を経験した主力が数多く残ってチームの完成度が高かった。

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