バレーボールSVリーグ女子の初年度となる2024-25シーズン、KUROBEアクアフェアリーズ富山は15勝29敗で14チーム中12位という成績を残した。4月5、6の両日に黒部市総合体育センターでPFUブルーキャッツ石川かほくを迎え開催したチーム最終節、第1戦を3-1で制したものの第2戦はフルセットの末に敗れている。PFUの最終成績は19勝25敗で同10位。過去の所属リーグでも対戦を重ねてきたライバルとの北陸ダービーという舞台が、アクアの今季の締めくくりとなった。

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選手交代が奏功、第1戦制す

 両チームが3月、PFUのホームで対戦した際は1勝1敗だった。最終節は連勝すれば北陸ダービー勝ち越しとなる状況で、双方の意地がぶつかり合う2連戦となった。5日に行われた第1戦、アクアは第1セット、第2セットともに競り合いをしのいで奪う。9点差をつけられ落とした第3セットはミスが多く勢いを失いかけたものの、第4セットは選手交代が功を奏して押し切っている。

 この試合でアクア監督の川北元は、チームのエースであるレーナ・シュティグロートを今季初めてオポジットとして起用した。ライトの攻防で苦戦を強いられることの多いアクアにおいて、シュティグロートの爆発力にかけた格好だ。シュティグロートは期待に応えて計27得点の活躍を見せた。

 シュティグロートはチームで断トツに多い1041回(シーズン終了時)のサーブレシーブを受けるなど、守備面でもチームに欠かせない存在となっている。サーブレシーブに加わらないオポジットに入ることで、守りへの不安が試合開始からつきまとっていたが、それを払しょくしたのが古市梨乃だった。

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