開幕から7戦を終えたカターレ富山は、3勝1分3敗で9位につけている。前年J1の磐田からも勝利を収めるなど、11年ぶりのJ2で健闘しているといえるだろう。一方で直近3試合は無得点が続いており、課題も明らかになった。中盤戦に向けてのポイントを探る。

ホーム開幕戦の第3節・甲府戦で先取点を決めて喜ぶ武(中央)

 2月16日の開幕戦で愛媛を1-0で下して初勝利を挙げ、ホーム初戦だった第3節・甲府戦で2勝目。翌節に磐田を3-1で破って2連勝で一時は3位につけ、2013年J2第1節終了時の3位タイを上回る過去最高順位を記録した。09年にJFLから昇格して初めてJ2で戦った際は、初勝利まで5試合、2勝目までに9試合をそれぞれ要した。大方の予想を上回る好スタートと言える。

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 対照的なのは、開幕戦でカターレと接戦を演じた愛媛だ。第7節を終えて未勝利と苦しんでおり、流れをつかみ損ねたチームが立て直すのは容易ではないことがうかがえる。

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