4月6日に富山市総合体育館で行われた大相撲春巡業の富山場所は、〝主役〟の朝乃山(富山市出身)のほか、横綱、大関をはじめとした人気力士が勢ぞろいし、4000人のファンを喜ばせた。熱気に包まれた当日の模様を写真で振り返る。

取組前にファンと握手する朝乃山=4月6日、富山市総合体育館

いきなり朝乃山登場

 午前9時の開場前から長い行列ができた。けがのため三段目に番付を落としている朝乃山が参加するとあって、朝乃山の応援タオルやうちわを手に、今か今かと開場を待つ人の姿が見られた。

開場を待つ来場者の列。わくわくする様子が伝わってくる

 そこにさっそうと朝乃山が登場。富山県警の啓発活動に協力し、体育館前で来場者に交通安全や詐欺被害防止を呼びかけた。身長188センチ、「富山の人間山脈」が目の前に。「迫力があった。うれしい!」。朝乃山からチラシを受け取った女性ファンが感激していた。

富山県警の啓発活動で来場者にチラシを配る笑顔の朝乃山。ひときわ背が高いことも分かる

汗、血…激しい稽古

 午前は力士たちの稽古が行われた。まずは幕下以下の力士から順に土俵に上がり、汗を流した。次いで白まわしの関取衆が稽古を始めると、その迫力に思わず息をのむ。

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