「高校生写真家 こーたろー」として活動する不二越工業高校3年、冨樫幸太郎さん=上市町在住=の個展「つるぎに見守られる、街と暮らし」が、同町熊野町の複合施設「metate(めたて)」で開かれている。高校生活の集大成と位置付け、作品12点を厳選。ゲストハウスでもあるこの施設で、宿泊者らにゆっくりと楽しんでもらえるよう写真を配置した。ふるさと上市町や富山県の魅力に加え、将来の夢に向けて羽ばたく決意も伝えている。

山あいの伊折で撮影した作品。厳しい自然の中で雄大な姿を見せる剱岳の存在は、こーたろーさんが写真を撮る原点だ
写真を撮るきっかけ
こーたろーさんが写真撮影を始めたのは中学2年の時だ。自宅前から見える剱岳の姿をスマートフォンに残そうと、毎朝撮るようになった。3年生の時、滑川市で富山湾の夕日を捉えた作品がコンテストで優秀賞を受賞。その後も受賞を重ねた。
高校1年で写真家として本格的に活動を始めた。親からデジタルカメラを譲り受け、自身のインスタグラムアカウント「@toga_photo_japan」にほぼ毎日作品を投稿してきた。
なぜ写真に引かれたのか。
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