黒部峡谷鉄道のトロッコ電車が猫又駅までの折り返し運転を始めたことにちなみ、猫又駅の「名誉助役」となる飼い猫の写真を募集した企画に、442匹もの応募が寄せられた。本来、猫又は関係者のみが使う通過駅で、能登半島地震を受けて特例的に乗客が乗り降りできるようにした。会社としては思わぬ事態だったが、そこから生まれたアイデアが、全国の愛猫家に刺さったようだ。
※2024年12月公開の記事を再掲しました。

宇奈月駅2階のパネルにはかわいい猫の写真を入れた任命書がずらりと並んだ=黒部峡谷鉄道宇奈月駅
元日の能登半島地震の影響で、トロッコ電車が通る鐘釣(かねつり)橋が損傷した。このため、黒部峡谷鉄道は4月中旬から11月末までの今シーズン、鐘釣橋手前の猫又駅で折り返して運行した。修復工事の終了や全線開通の時期は未定だ。

地震による落石で損傷した鐘釣橋=黒部峡谷・鐘釣(黒部峡谷鉄道提供)
期間限定の臨時ホーム
期間限定で終点となった猫又駅には、10月から臨時のホームを設け、乗客が乗り降りできるようにした。
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