2月上旬からの大雪の影響で県内では人身事故が相次いだ。県防災・危機管理課によると17日時点で3人が死亡、重傷9人、軽傷22人となっており、除雪中の事故が大半を占めるとみられる。19日にかけて再び県内が大雪に見舞われる恐れがあり、県や国は除雪中の事故に注意を呼びかけている。

屋根に積もった雪。落雪にも注意が必要(画像提供PIXTA)

 総務省消防庁がまとめた昨冬(2023年11月~24年3月末)の全国の雪の被害状況(24年4月時点)によると、22人が死亡。そのうち19人が屋根の雪下ろし・除雪作業中、3人は落雪により亡くなっている。また22人中20人が65歳以上だった。

 今冬(24年11月~25年1月末)は既に昨冬を超える27人が亡くなっており、屋根の雪下ろし・除雪作業中に23人、落雪で2人が亡くなっている。27人中22人が65歳以上だ。雪が多い年は死亡事故も増える傾向にあるが、死亡事故の多くが除雪中に発生している点や犠牲者の多くが高齢者である点は共通している。県内の今年2月の雪による死者3人も80~90代と高齢だった。

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