厳しい寒さが続くこの季節、カセットこんろを使って鍋料理を楽しむ家庭も多いのではないだろうか。調理はもちろん、防災用品としても使用できる便利なものだが、誤った使用や不注意による事故も発生している。独立行政法人製品評価技術基盤機構(東京、NITE=ナイト)は、「燃料となるボンベには可燃性ガスが使用されており、正しく扱わないと危険」と指摘し、注意を呼びかけている。

原因の4割が「誤使用・不注意」

 2014年度から23年度までにNITEに報告されたカセットこんろの事故は91件あった。このうち調査が完了した86件の事故原因では、「誤使用・不注意が推定されるもの」が33件と最も多く、約4割を占める。このほかの原因としては、「製品の不具合」が13件、「経年劣化」が5件などとなっている。

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