Bリーグ2部(B2)の富山グラウジーズは1月25、26の両日、富山市総合体育館でバンビシャス奈良と対戦し、いずれも勝利を収めた。奈良に所属し通算9シーズン目の本多純平は、小矢部市出身の36歳。高岡第一高、東京成徳大で成長を遂げbjリーグ入りし、プロ3シーズン目の2013年12月、奈良の選手としてアウェーで富山と対戦して以来、約11年ぶりに地元で雄姿を見せた。「富山とB2で試合ができ、自分を初めて見たという人もいるでしょう。こんなおっさんが奈良にいて、頑張っているのを知っていただき、応援していただけるとうれしいです」

26日の第2戦で本多は9得点の活躍を見せた

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富山OBの田中大地と大学でプレー

 本多は石動小・石動中を経て04年、高岡第一高に進学した。今でこそ同校は県内高校バスケの強豪と周知されているが、当時はまだ新興勢力で、全国大会初出場は15年まで待たなければならない。本多の在校時、インターハイとウインターカップの県代表は高岡工芸高が独占し、2学年上には坂本裕基がいた。坂本はB1越谷がB3だったころに在籍し、19年の現役引退まで活躍している。

 身長190センチの本多は有望株とされていたが、高岡工芸高の一強状態を崩すまでには至らなかった。

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