Jリーグ開幕まであと2週間余り。11年ぶりにJ2で戦うカターレ富山は、キャンプ地の高知・春野総合運動公園で2月16日の初戦に向けて準備を進めている。トレーニングマッチも行われた28、29日の練習からチームづくりの進み具合をリポートする。

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 今季は例年よりも開幕が早いため、チームの始動から開幕戦まで6週間しかない。しかし、カターレは昨季J2復帰を決めた小田切道治監督が引き続き指揮を執り、主力選手もほとんどが残っている。チームが三原則と呼ぶ「ハードワーク」「素早い攻守の切り替え」「球際での強さ」を大切にする考え方をはじめとするコンセプトが既に共有されているのは有利な点だ。これを新加入選手にも浸透させ、全体のチーム力を引き上げるのがキャンプの主要なテーマになっている。

狭いエリアでの7対2で技術を磨く選手たち

「培ってきた幹をさらに太く」

 ちょうど半ばの3週間が経過した現在は、基本戦術の確認を終え、トレーニングマッチを交えながら向上のためのトライ&エラーを重ねている。

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