北日本新聞の県内10大ニュースが刻み続けた75年。2回目は、高岡市の城址にある博物館の学芸員とともに、まちの変遷をたどった。
高岡古城公園内にある高岡市立博物館は、1951(昭和26)年の高岡産業博覧会のパビリオン(展示館)だった建物を利用している。「夏は暑く、冬は寒い。地震があるとよく揺れるので怖いです」と主幹の仁ヶ竹亮介さん。ノスタルジーに浸っている訳ではなさそうだ。

1951(昭和26)年の10大ニュース。高岡産業博が1位だった
昭和33年の国体が残したもの
高度経済成長期に入る昭和30年代。1958(昭和33)年10大ニュースの1位は、富山国体だった。昭和20年代の産業博覧会はもちろん、「国体も大きな影響がありました」と仁ヶ竹さんは話す。
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