おいもを愛する富山の皆さん。「おいも特集を読みたい」という声に応えます! さつまいもとじゃがいも、さらに富山特産のさといもを扱う店をメインにご紹介します。ページをめくれば、気分はホクホクに…。(情報は取材時の内容です)

レストラン たんぽぽ(南砺市)

さといも×干し柿の意外なコンビが癖になる

「里芋コロッケバーガー」(1個400円、土日限定。なくなり次第終了)
地元産コシヒカリの米粉を使った手作りのバンズで、朝どれ野菜とコロッケをふんわりサンドした

もっちりとやわらかい南砺市のさといもが一番おいしい時季を迎えた。特産品がそろう「道の駅福光」の野菜売り場には、大きく実ったさといもがずらりと並んでいる。

「南砺里芋コロッケカレー」(850円)
とろみのある濃厚なカレーがさといもの甘みを引き立てる。コロッケは単品でも販売(1個220円)

併設したレストランではさといもを使ったコロッケが人気で、ことし6月には「里芋コロッケバーガー」が新たに登場。レタスとキャベツ、トマトの上にコロッケをのせ、アクセントに地元産の干し柿を使ったソースをかけた。コロッケは素材の甘みの中にコショウの辛さが利いた癖になる味わいで、こくのある甘口のソースと相性ぴったり。さといもと干し柿という意外な組み合わせのとりこになるはずだ。

スタッフの影近日菜子さん(左)と菊地彩さん

花月堂(上市町)

地元産さといもを白あんにブレンド

「栂参道」(1個173円)
上市町の名所、眼目山立山寺の栂並木を表現した。ふんわりとした口当たりに、あんのねっとりとした食感が際立つ

上市町の特産品の一つに「つるぎさといも」というさといもがある。水はけに優れた黒ボク土という土壌で栽培しており、ねっとりとした強い粘りが特徴だ。いろいろな料理に使われる中、同町の菓子店「花月堂」では、つるぎさといもを使ったお菓子が人気を集めている。

「里の彩」(1個173円)
蜜漬けにしたつるぎさといもと黄みあんを香ばしい生地で包んだ。さといもはマロングラッセと同じ製法でしっとりした食感に

抹茶風味のダックワーズ「栂(とが)参道」は、中の白あんに裏ごししたつるぎさといもと生クリームを練り込んでいる。さといもの粘りを生かした舌触りの良いあんと一緒に、地元産のユズを使ったジャムをサンドした。あんの優しい甘みが抹茶とユズの味わいをまろやかにまとめ上げる。日本茶はもちろん、コーヒーや紅茶にもよく合う。

代表の森敦史さん

撮影:南部スタジオ