おいもを愛する富山の皆さん。「おいも特集を読みたい」という声に応えます! さつまいもとじゃがいも、さらに富山特産のさといもを扱う店をメインにご紹介します。ページをめくれば、気分はホクホクに…。(情報は取材時の内容です)
クレープいち(高岡市)
さつまいもスイーツ尽くしのクレープ

「さつまいもスペシャル」 (1個550円)※秋限定
中央は具材が見える状態。左の姿で販売する。自家栽培の「あまはづき」を使うため、数に限りがあり予約がおすすめ
大学芋にスイートポテト、芋けんぴ。多彩なさつまいもスイーツを、生クリームとともにクレープの中に閉じ込めた。名付けて「さつまいもスペシャル」。四角形に包まれ、どこから食べても3種のさつまいもスイーツが感じられる。「主流の円すい形は食べる箇所によって味に偏りがある。どこを食べてもおいしいクレープにしたくて、四角い形で提供しています」と共同代表の一人、加藤達也さんは語る。

「さつまいもテリーヌ」 (550円)※秋限定
あまはづきを使ったテリーヌと大学芋、レアチーズクリーム、生クリームをクレープ生地で四角に包む。予約がおすすめ
昨年7月、焼き肉店を間借りし、クレープ店としてオープンした。手のひらサイズのクレープを12、3種類そろえる。どれもワンコイン程度とお手頃なのもうれしいポイントだ。

共同代表の加藤達也さん(左)と松本恭輔さん
菓匠かじわ屋(南砺市)
ポップなおはぎで いもの甘みを堪能

「ぼたころ」(各160円)
手前から「紫いも」、「枝豆」、「きなこ」、「粒あん」、「くり」。小さめのサイズでいろんな種類を楽しめそう
150年以上の歴史を持つ老舗和菓子店。伝統を守りながら、時代に合わせた新しいスイーツを提案している。
「和菓子の枠組みにこだわりすぎず、少しずつ変化を重ねています」と7代目店主の中村和靖さん。さつまいものスイーツも材料や見た目に趣向を凝らす。おはぎをポップにアレンジした「ぼたころ」は紫いもや粒あん、栗など6種類あり、カラフルでかわいらしい。「紫いも」は、滑らかな紫いもあんの中に県産もち米が入っている。バターや生クリームでこくを出したあんは、優しい甘さがじんわり染みる。ほんのりシナモンが香る「ほくほくおいもさん」も人気を集める。

「ほくほくおいもさん」(1個180円)
地元産さつまいも「紅あずま」を皮ごと使用。蜜漬けにしてあんに加えている

7代目店主の中村和靖さん
撮影:南部スタジオ、竹田泰子