文字通り、二刀流。 滑川警察署地域交通課長の荒井久也さんは、2本の竹刀を持って剣道に打ち込んでいます。「二刀の剣道には有利なところがあるんですよ」と話します。(情報は取材時の内容です)

—剣道を始めた時から二刀流なんですか?
剣道は中学生で始め、高校まで一般的な「中段」(1本の竹刀を両手で持ち、へその前で構えるスタイル)でした。全日本剣道連盟は大学生以上に二刀流での大会出場を認めていて、進学した金沢大の剣道部は各学年に二刀の選手がいました。全国の強豪校に勝つために、主流とは違う戦い方で勝とうという作戦です。私は中段ではなかなか周囲に勝てず、レギュラーになるために二刀に取り組み始めました。警察に入って中段に戻した時もありますが、二刀歴は20年くらいです。

—使う竹刀に違いは?
大人だと、竹刀1本で戦う場合は長さ120cm以下。二刀は114cm以下の「大刀」と62cm以下の「小刀」を持ちます。
—二刀流ならではのメリットはありますか。
二刀の選手は少ないです。だから、二刀との試合に慣れていない一刀選手が多く、そこに勝機があります。意表を突けるんです。

—富山での二刀流の競技人口は、荒井さんを含めて数人らしいですね。
珍しい存在なので、試合に出ると目立つんです(笑)。目立つからには勝ちたいですよね。
—2022年の県警内の大会の団体戦で、3戦全勝し全勝賞を獲得しました。その後の戦績は?
23年の県警の大会は負けた試合があって、悔しかったですね。前年がいい成績だっただけに…。ことしも出場選手になれたら、良い成績を残したいです!

PROFILE
1985年富山市生まれ。2008年に県警察官に。射水警察署を振り出しに生活安全畑を歩む。ことし4月から現職。交通安全教室を開いたり、交通安全に関わる行事を指揮したりする。滑川市内の官舎に単身赴任中だが、妻と子ども3人が暮らす富山市の自宅に夕食を食べに帰る。スイーツが好きで、お気に入りは「Cache cache Bon bon」(氷見市)のシフォンケーキと「田舎バウム ふくる」(黒部市)のバウムクーヘン。
1985年富山市生まれ。2008年に県警察官に。射水警察署を振り出しに生活安全畑を歩む。ことし4月から現職。交通安全教室を開いたり、交通安全に関わる行事を指揮したりする。滑川市内の官舎に単身赴任中だが、妻と子ども3人が暮らす富山市の自宅に夕食を食べに帰る。スイーツが好きで、お気に入りは「Cache cache Bon bon」(氷見市)のシフォンケーキと「田舎バウム ふくる」(黒部市)のバウムクーヘン。
撮影:南部スタジオ