二刀流。いまや世界から注目される大谷翔平選手の代名詞です。今季は打者に専念していますが、投手復帰の日も近いでしょう。大谷選手のさらなる活躍を期待し、今回は富山のグルメ版〝二刀流〟を特集します。ジャンルの壁を軽やかに飛び越えて、異色のメニューを用意する店をご紹介。例えばラーメンとオムライス。あるいはそばと焼き鳥。さらにカレーとギョーザ。どちらも楽しめるなんて、そんなのアリ!? どっち注文したらいいんですか。デコピン(大谷選手の愛犬)、教えて!(情報は取材時の内容です)
ラーメン専門店旭屋/旭屋ダイニング(高岡市)
がっつりラーメンとふわふわオムライス

ラーメン専門店として30年前に開業したこの店は5年前、洋食も始めた。社長の堀彰さんは「息子にラーメン店を継がせるため、調理学校に行かせたら、洋食を学んで帰ってきた」と苦笑する。息子の慎仁さんは「洋食がかっこよかったから」と笑う。

今では、しょうゆや塩などのラーメン21種類と、ハンバーグやステーキといった洋食12種類を出す。異色の品ぞろえは家族連れに人気。がっつり食べたいパパはチャーシューが8枚のった「F1ラーメン」、ふわふわ食感の「チーズデミグラスオムライス」は子どもが頼んで、シェアを楽しもう。

せんべいの田中屋/和スイーツ健太郎(富山市)
広く愛されるせんべいと和菓子



店先には「せんべいの田中屋」と「和スイーツ健太郎」の二つの看板が掲げられている。元々はせんべいを主に扱っていたが、2013年に和菓子部門を開始。4代目で代表の田中健太郎さんが、製菓学校で和菓子作りを学んだことがきっかけだった。

「有磯せんべい」はシロエビやホタルイカなど素材のうまみが広がり、富山土産として人気を博す。和菓子は地元の人に親しまれており、看板商品「長福もち」はすっきりとした甘さが後を引く。「手作りの和菓子と、県内外の人に愛されてきたせんべい。どちらも長く続けていきたい」と田中さんは笑顔で話す。

撮影:南部スタジオ