二刀流。いまや世界から注目される大谷翔平選手の代名詞です。今季は打者に専念していますが、投手復帰の日も近いでしょう。大谷選手のさらなる活躍を期待し、今回は富山のグルメ版〝二刀流〟を特集します。ジャンルの壁を軽やかに飛び越えて、異色のメニューを用意する店をご紹介。例えばラーメンとオムライス。あるいはそばと焼き鳥。さらにカレーとギョーザ。どちらも楽しめるなんて、そんなのアリ!? どっち注文したらいいんですか。デコピン(大谷選手の愛犬)、教えて!(情報は取材時の内容です)
魚丸鮮魚店(富山市)
鮮魚のプロが作る 海鮮丼とラーメン

富山湾の海の幸を取りそろえる「魚丸鮮魚店」は、食堂のある鮮魚店にラーメン店を併設した二刀流のスタイルで客の心をつかんでいる。食堂では7種の旬の魚介が彩る「魚丸海鮮丼」をはじめ、魚津や新湊産の海鮮を使った丼ものや刺し身定食が楽しめる。

ことし3月に鮮魚店内にオープンした「魚丸製麺」では、魚の仕入れを担当する店主の加藤薫さんが何度も試作を繰り返して完成した「魚介醤油ラーメン」が味わえる。鶏がらと厳選した数種類の煮干しからだしをとり、こく深くあっさりとした口当たりに仕上げた。魚介のうまみが感じられる鮮魚店らしい一杯だ。

十割蕎麦と炭火焼鳥 SOBATORI(ソバトリ)(富山市)
本格そばのランチ 夜はお酒と焼き鳥を

昼はそば、夜は焼き鳥。「SOBATORI」はランチとディナーで異なる魅力を持つ。そばは北海道産そば粉を使い、石臼びきの本格十割そばを提供。つゆは本枯れ節などから取っただしと特製のかえしを合わせ、3日間かけてじっくり熟成させている。

夜は予約制で焼き鳥を中心としたコース料理(5000円〜)を用意。厳選した国産鶏のうまみを備長炭で巧みに引き出す。地酒や自然派ワインなどアルコールが豊富にそろい、締めではそばも楽しめる。「お酒と一緒にゆったり過ごしてもらえたら」と店長の林佑二さん。天然木や土壁に囲まれたシックな空間で、至福のひとときを堪能しよう。

撮影:さいとう写真事務所、南部スタジオ