不知火型の土俵入りの所作を完成させたと伝わる富山市出身の第22代横綱太刀山。初の土俵入りを務めた1911(明治44)年5月の新聞に自身の土俵入りを「雲竜の型」と明言する奇妙なインタビュー記事を見つけた。これはどういうことか? よくよく調べると当時の新聞は太刀山の型について雲竜と説明する記事のほか不知火と記述したものもあり、ますます謎は深まる。日本相撲協会に疑問をぶつけた。

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