プロ野球独立リーグの日本海リーグは16日でシーズンが終了する。富山GRNサンダーバーズは2連覇を逃したが、一つも負けられない状況となった先週から3連勝し意地を見せた。ホーム最終戦が14日午後1時から富山市民球場で行われるのに合わせ、逆転優勝を信じて戦い抜いた連戦の模様を振り返る。
サンダーバーズは今季全40試合の37試合目に当たる7日の対戦に0-8で敗れた。この結果、通算成績が15勝20敗2分となり、石川ミリオンスターズの初優勝が決まった。富山、石川の2球団による創設2年目の日本海リーグは5月5日に開幕。サンダーバーズは6月下旬まで5勝9敗1分と負けが先行したが、7月中旬まで1分を挟む5連勝を果たして8月11日まで12勝13敗2分と競り合っていた。だが、12日から31日までの間に今季最悪の6連敗を喫し、引き分けも許されない崖っぷちに追い込まれてしまった。

8月28日の阪神2軍戦に快勝。連敗脱出へ弾みをつけた
8月半ばから6連敗で窮地に
痛かったのは極度の打撃不振だ。6連敗の最初の4試合は計2点しか挙げられず、うち3試合が3安打止まり。疲労の蓄積もあってか、打たせて取る石川投手陣の術中にハマった。8月28日の阪神2軍との交流戦を5-3で制したのをきっかけにチーム状態は上向いたが、30日と31日は石川の大坪梓恩に勝負どころで連日3ランを浴びて競り負けた。先発で5勝を挙げていた前日本ハムの立野和明が、シーズン中のNPB復帰期限となる7月末をもって引退した影響は小さくない。
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