ハンモックやマッサージチェア、おしゃれな本格派カフェ…。従業員がリフレッシュできる空間や設備を充実させる動きが県内の企業で広がっている。各社を訪ね、狙いや従業員の反応を探った。

遊び心あふれる「庭」 岡部

ハンモックやボルダリングウォールがある「OKABEの庭」でくつろぐ従業員=岡部富山本社

 緑を基調にした空間でハンモックに揺られる従業員。傍らにはボルダリングウォールも…。遊具製作などを手がける総合建設業の岡部(南砺市祖山・平、岡部竜一社長)の富山本社(富山市八人町)は8月、遊び心あふれる従業員用休憩スペース「OKABEの庭」を完成させた。

 5階建ての富山本社にはこれまで休憩スペースがなく、昼食はそれぞれの自席でとることが多かった。このため、休憩スペースを求める声が従業員との意見交換で上がっていた。会社としても、土木、遊具、総務などの部署があってフロアも異なる中、個々の力を引き出すには、同僚の変化に気付ける環境を整えてチームワークを強化することが重要と考えたという。

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