冷凍スイーツがクールなんです。ケーキやパフェ、団子は今、冷凍販売がトレンドです。専門店が相次いで富山に出店したり、老舗が冷凍品を用意したりしています。冷凍庫にストックしておけばいつでも食べられるし、半解凍も全解凍も食べ方は自由自在! 作り手の視点でも賞味期限が長く、フードロスを減らせるメリットがあります。さあ、冷凍庫を開けて、好みのスイーツを解凍しましょう。食べ頃を迎えるのが、わくわくしてきませんか。(情報は取材時の内容です)

野村屋(射水市)

シャリっともっちり 夏の新食感スイーツ

「涼しん棒」(各324円。10月ごろまで販売)ラムネや桃、マンゴーなど、夏にぴったりの5種類を用意。写真は解凍後の状態。「冷凍庫から出して20分ほど待ってから食べるのがおすすめです」と店主

見た目も名前もひんやりと夏らしい「涼しん棒」。くず粉と寒天で作る透明なゼリーの中に、季節の果物やラムネを閉じ込めた。冷凍で販売しており、半解凍だともちもちでシャリシャリ、さらに解凍するとぷるんとした食感が楽しめる。溶けたりこぼれたりしないので、小さな子どものおやつにもおすすめ。

【他のおすすめひんやりスイーツ】「濃茶の和パフェ」(1個291円)夏限定の新商品。煎茶と抹茶をブレンドしたほろ苦いゼリーに、粒あんと白玉、栗をのせた。このゼリーにもくず粉を使っており、もっちりとした食感に癒やされる

店があるのは、古き良き港町の風景が残る射水市本町。「涼しん棒を片手に、内川沿いを散歩する方もおられますよ」と話すのは、3代目店主の野村英隆さん。先代から受け継いだ餅や和菓子の味を守りつつ、涼しん棒をはじめとした遊び心あふれる新商品を続々と生み出している。

3代目店主の野村英隆さん

umezawa coffeeウメザワコーヒー(滑川市)

国産ラム酒香る ひんやり濃厚カヌレ

「カヌレ」(1個380円)風味豊かなバターをたっぷり使用したカヌレは、店のコーヒーとも相性ぴったり。冷凍カヌレにアイスや季節の素材を合わせた「カヌレパフェ」も人気

こくのある濃厚な甘さとともに、国産ラム酒の華やかな香りがふわりと広がる。店のオープン当初から根強い人気を誇るカヌレは、焼きたてだけでなく冷凍品も用意している。トースターで温めなくても、自然解凍で手軽に味わえると評判だ。

【他のおすすめひんやりスイーツ】「マンゴーのパンナコッタ」(450円)クリーミーながらもさっぱりとした味わいの夏限定のカップスイーツ。テイクアウトも可能

冷凍庫から出して10分ほど待つと、表面はもっちり、中は滑らかでとろけるような食感に。定番のバニラとチョコのほか、季節限定のフレーバーも随時登場する。「チョコ味の冷凍カヌレは、半解凍だと生チョコみたいになっておいしいですよ」と店主の青山美奈子さん。カヌレの新たなおいしさに出会えそうだ。

店主の青山美奈子さん

撮影:南部スタジオ