モーニングを食べに出かけましょう。暑くて早く起きたり日の出が早い日が続いて朝を持て余したりしていませんか。和洋食。カレー。ラーメン。富山にはいろんなメニューがあります。せっかくならすてきな朝にしちゃいましょう。(情報は取材時の内容です)
地場もん屋食堂fil(フィル)(富山市)
スパイス香る目覚めの朝カレー

「fil特製カレーライス」 (900円)
試作を重ねて完成した自慢のポークカレー。一日中提供しているので、遅めの朝食に選ぶ人も多い。ホワイトペッパーをかけて味の変化を楽しむのもおすすめ
オフィスや商業ビルが集まる富山市の中心市街地に、朝7時半から営業する食堂がある。忙しい朝もきちんとご飯を食べて元気に過ごしてもらいたいと、地元食材を使った定食を中心に幅広いメニューを用意する。

「こぶじめし」(1,300円、朝限定) 炊きたてのご飯に昆布締めをのせ、だししょうゆと溶き卵をかけて味わうオリジナルメニュー。愛媛県の名物グルメ「鯛めし」から着想を得て生まれた
ワンコインの卵かけご飯定食や、観光客にも人気の昆布締め定食などがそろう中で、ひそかにファンを増やしているのが「fil特製カレーライス」。細かく刻んだ玉ネギやニンジンをじっくり煮込み、クミンやフェンネルといった爽やかな香りのスパイスを加えた。野菜と豚肉のうまみとともに後を引く辛さが広がり、眠気もシャキッと覚めるはずだ。

キッチンスタッフの横田絵里さん
自家製麺 栗ノ木(滑川市)
素材のうまみ染み渡る 人気店の朝の一杯

「中華蕎麦 松」(2,000円)の一例
一日150食限定。朝と昼でだしを変えて提供する。時季によってさまざまな食材を巧みに使い、一体感のある味わいに仕上げる
県内のラーメン好きの心をつかんで離さない人気店。不定期で朝ラーメンを提供しており、開店前から多くの人が訪れる。
毎朝手打ちする自家製麺は、その日の気温や湿度に合わせて小麦粉の配合を調整。スープは深みがありながらも朝にふさわしいあっさりとした味わいを追求し、富山湾の朝どれの鮮魚や煮干しなどから丁寧にだしをとる。チャーシューは鹿児島産のブランド豚「かごしま黒豚」を一頭買いし、部位によって調理方法を変えて仕込む。麺とスープ、トッピングそれぞれの個性が繊細に重なり合い、素材のうまみがじんわりと染み渡る。

「朝採れ鮮魚ご飯」(1,000円) 魚津産を中心に、その日の朝に仕入れた富山湾の魚介を盛り合わせた。鮮度の良さに定評があり、この一品を目当てに訪れる人も多い

スタッフの高木理明さん
撮影:南部スタジオ、竹田泰子