2024年7月3日に1万円札、5千円札、千円札のデザインが刷新される。偽造対策が強化されるほか、お札を識別しやすくするための新たな工夫を施しているという。新紙幣の素晴らしさはさておき、気になるのは手元にある福沢諭吉と樋口一葉と野口英世。家で保管しておけばいつかプレミアム価格が付くのだろうか。切手や古銭売買などに半世紀以上携わっている高岡市の舘田正男さん(86)に聞いた。

これまで発行された紙幣について説明する舘田さん=高岡市
舘田さんは1972(昭和47)年に高岡市で切手や古銭などを取り扱う北陸スタンプを開業した。日本郵便切手商協同組合と日本貨幣商協同組合に北信越で加盟する店は北陸スタンプのみで、鑑定書を出すことができるため、県外からも仕事の依頼があった。
2022年に創業50年を迎え、後継者がいないことからいったんは閉店を決めた。ただ常連客から相談が絶えなかったことから、規模を縮小して現在も営業を続けている。舘田さんは今回の新紙幣について「実物を見るのを楽しみにしている」と話す。

新紙幣の見本
記番号に特徴あればひょっとして…
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