もうすぐ始まる梅雨の季節。じめじめした気分を変えてくれるのが、お酢を使った料理!疲労回復に効果があるといわれ、さっぱりした味のメニューは食欲が落ちた時でも食べやすいですね。抗菌作用もあるので、食中毒予防にも役立ちます。米酢、穀物酢、りんご酢、ぶどう果汁を主原料としたワインビネガーやバルサミコ酢。いろいろありますが、あなたは、どのお酢がお好きですか? (情報は取材時の内容です)

メシと喫茶 八角(ハチカク)(黒部市)

トンテキのうまみと甘み引き立てるバルサミコ酢

「トンテキ定食」(1,500円) 肉は赤身と脂のバランスがよい「ロース」か、脂のこくと豚肉本来の味を楽しめる「リブロース」のどちらかを選べる

分厚い豚肉に茶色いソースがたっぷり。トンテキを一切れ口に運ぶと表面はカリッと香ばしく歯切れがよい。豚の力強いうまみと自家製ソースのこくが混ざり合い、かむたびに幸福感が押し寄せてくる。

「食後のソフト」(200円、右)、「コーヒーフロート」(450円) 「食後のソフト」はおなかいっぱいでも別腹に収まりそうな小さめサイズ。コーヒーフロートはすっきりとした味わい

自家製ソースは黒部産の甘口しょうゆにバルサミコ酢を合わせた。バルサミコ酢の程よい酸味が豚の甘みを際立たせている。濃厚そうに見えるがさっぱりとした味わいで、ボリューム満点ながら女性や年配の人でもペロリと平らげるそう。「このソースは付け合わせのキャベツやマカロニサラダとも相性抜群ですよ」と店長の舟田綾子さん。こだわりの地元産コシヒカリと一緒に味わおう。

スタッフの角戸葉澄さん

Café 風楽里(ふらり)(氷見市)

甘酸っぱさ広がるブルーベリージュース

「ブルーベリーの黒酢ジュース」(450円)、「ブルーベリーボウル」(1,200円、ドリンクとセットで1,600円) 無農薬で栽培したブルーベリーをふんだんに使う。ブルーベリーボウルは、豆乳とブルーベリーのスムージーにフルーツをトッピングしたスイーツ

氷見の山あいに、ブルーベリー農家が営むカフェがある。個性豊かなスイーツやドリンクを通して、ブルーベリーの多彩な楽しみ方を提案している。

「濃厚ふれさかベリイ」(700円) ブルーベリーをたっぷり使ったジェラートはこれからの季節にぴったり。店の雰囲気をイメージした木目柄のコーンには竹炭を使用

果実を煮詰めたシロップで作る「ブルーベリーの黒酢ジュース」は、濃厚で後味爽やか。ブルーベリーの甘みと黒酢のほのかな酸味が心地良い。ヘルシーな朝食として、アサイーボウルならぬ「ブルーベリーボウル」と一緒に味わう人もいるそう。「他に酢を使ったものだと、ブルーベリー漬けのラッキョウが人気です。ランチのカレーに添えています」と店主の上野和枝さん。ブルーベリーの甘酸っぱさを生かしたメニューの数々をぜひ堪能して。

店主の上野和枝さん

撮影:さいとう写真事務所、南部スタジオ