富山商の25度目の優勝で幕を閉じた第96回春季県高校野球大会。夏の大会に向けた前哨戦としてだけではなく、ファンの注目を集めたのは、今大会から導入された新基準バットの影響だ。反発力が低く、「飛ばない」と言われる新基準バット。今春から全国の地方大会で一斉に導入されたことから、大会前、ネット上では「長打が減るのでは」「機動力を生かしたスモールベースボールが主流になる」との声もあった。実際はどうだったのか。昨年春夏秋の県大会とこの春のデータを比較すると、意外なことが分かった。
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