女子バレーボール・Vリーグ1部(V1)のKUROBEアクアフェアリーズは2023-24シーズン、レギュラーラウンドを4勝18敗で終え、12チーム中11位と低迷した。現在はVカップに臨んでおり、3月17日には3試合目にして初勝利を挙げている。攻守ともに課題は多いが、守備から攻撃へのスムーズな移行を目指し、奮闘しているのがチーム加入2年目のリベロ・福本眸だ。
リーグ屈指のサーブレシーブ
今季レギュラーラウンドで、アクアのアタック決定率は36・3%でリーグ10位、サーブレシーブ成功率は55・0%で同11位だった。一方、福本のサーブレシーブ成功率は68・9%とリーグ3位に位置している。アクア1年目だった22-23シーズンも66・5%を記録しており、ハイレベルの安定感を示す。23年4~5月には約1カ月間、日本代表合宿に招集されている。高校や大学での代表活動には無縁だった福本にとって、バレー観が変わるほどの経験となった。

中学までアタッカーだった福本。リベロとして成長しVリーガーに
三重県松阪市出身の福本は、小3時にバレーを始めた。アタッカーとして活躍し、飯高西中2年時には東海ブロックで3位となり、全国中学校大会に出場している。予選リーグで2連敗したが、初戦の相手・裾花中(長野)はその年の優勝校であり、当時1年の石川真佑がいた。
全中で石川真佑らにズタボロ
現日本代表で、今季はイタリアリーグでプレーする石川について、福本は
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