毎度有難うござります。
とあるはちみつ屋の主でござります。
どこの親御さんも我が子には優しい人に育ってほしいと思いますよね。
今回は私の兄、子ども達からすると伯父にあたる「マーおじさん」から聞かせてもらったエピソードを基にお届け致します。
あれは、長男ともピーが小学2年、次男のヨッチ君が保育園年中さんの頃の事。
その日、ともピー&ヨッチ君は、「マーおじさん」に連れられて遊びにでかけ、ついでにお世話になっている方が入院している病院にお見舞いに寄ったそうな。
病室で知らないご夫婦とマーおじさんが「御加減いかがですか?」なんてお話をしてても、ちびっ子達は面白くはないわけで。
マーおじさんが「二人で自動販売機でジュースでも買っておいで。」と小銭を渡して子供達の退屈しのぎ&時間つぶしにジュースを進呈。
するとしばらくして、それぞれ片手にジュースを握りしめた兄弟が病室に戻って参りましてマーおじさんに言ったそうな。
とも「ね~、マーおじさん、あと、さんびゃくえんちょ~だい」
マーおじさん「ん?なんでお金いるの?まだジュース飲みたいの?」
とも「うん、いるんだよ。おねがいだからちょ~だい」
と、ここで親なら「たわけたことを申すな!」と金銭感覚を仕込む絶好の機会!とばかりに叱り飛ばしてあげたくなるところ。
しかし、さすが「仏のマーおじさま」は一味違います。
マーおじさん「おうおう、そうか、そうか、はいはい300円~」
て、なにしろ甥っ子達には、めっぽう甘い(笑)。
すんなり300円ねだられてあげたそうな。
お金をもらった兄弟は病室を出て行き、しばらくしてまたちょこちょことそろって病室に戻って来たそうで。
その時、兄弟は持ち帰ってきた3本のジュースを差し出して言いました。
とも「はいこれ、おじいさん、おばあさん、マーおじさんの分」
!!
おじいさん「ぼうや!おじいさん達の分まで買って来てくれたの??」
とも「うん」
て、どうですか!この感動の実話!!
クッ、こう書いているワタクシ、不覚にもモニターが…、目の汗でにじんで、執筆が、滞り…、ううぅ…。
「なんて優しい子なんだ!」
「これは、親御さんの育て方の賜物だ!!」
との言葉が病室でも飛び交ったそうで。
マーおじさんからこの話を聞かされた時、我々夫婦そろって、本当に嬉しかったことを覚えております。
~そして現在(10years after)~
とも「ああぁ!オレのドーナツが無いぃ!!ヨッチのやろぉぉ~!
この(晩御飯の)ヒレカツサンド、オレがヨ ッ チ の 分 も 食 べ る から!!」
…(汗)。
よくわかりませんが、10年経ってふと気が付くと、「優しい子」とやらが、一人も見当たらなくなっていたっていう謎の現象が。
はい、育てた親御さんの顔を見てみたくなりますよね…。
(「三つ子の魂百まで」と仰ったどこかのエライ人に少々苦言を呈したいです…(汗))