8月8日に気象庁が「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表し、1週間程度注意するよう呼びかけた。14日午後3時半現在、目立った地震や地殻活動は観測されておらず、このまま異常がなければ8月15日午後5時に呼びかけは終了する方向だ。一方で、臨時情報が発表されて以来、インターネット上では「地震の前兆となる地震雲が出た」などの誤情報が飛び交っている。【8月14日に公開した記事を再掲します】
2024年1月1日の能登半島地震など、大きな地震のたびに、「地震雲を見た」とSNSで投稿する人が相次いでおり、気象庁が「科学的根拠に欠ける」としているほか、気象の専門家も「地震の前兆となる雲はない」と呼びかけている。気象庁がホームぺージで公開している地震予知についての情報とともに、能登半島地震後に取材した「地震雲」についての記事を紹介する。
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