新聞で振り返る「昭和」の終わり

　「昭和１００年」に当たる２０２５年ももうすぐ終わる。太平洋戦争や高度経済成長などを経験した激動の時代が幕を閉じたのは１９８９（昭和６４）年１月７日。昭和天皇の崩御に伴い、翌日から「平成」と改元された。平成から令和へ改元された２０１９年は天皇陛下（現上皇さま）の生前退位だったことで、新時代の到来を期待する祝賀ムードにあふれていた。半面、昭和末期は昭和天皇の病状が悪化するにつれ、国全体が重苦しい雰囲気に包まれていったことを覚えている人も少なくないだろう。当時の新聞を開き、昭和という時代の終わりを振り返ってみた。