年末の大掃除はもうお済みだろうか。リビングやキッチン周り、お風呂などはもちろんだが、配線器具(コンセント・マルチタップ・延長コード・テーブルタップ)の手入れも忘れないでほしい。常時使うものだが、家具の後ろのような見えにくい場にあると、電源プラグを差したまま長期間放置しがちで思わぬ事故につながる恐れがあるからだ。独立行政法人製品評価技術基盤機構(東京、NITE=ナイト)は、「大掃除の機会に配線周りも清掃し、使い方や設置状況に問題がないか改めて確認してほしい」と注意を呼びかけている。

 

 2019年度から23年度までにNITEに報告された配線器具の製品事故は153件あった。近年は年30件以上の事故が発生しており、高止まりの傾向がみられる。NITEは、テレワークの普及により配線器具の使用が増えたことが要因と推定している。

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