投資の世界にある、「卵を1つのかごに盛るな」という格言をご存じでしょうか。たくさんの卵を1つのかごに盛れば、かごを落としたときに卵がすべて割れてしまうおそれがあります。この格言は、いくつかのかごに分けて盛っておくことでそのようなリスクは避けられるということを教えてくれます。
複数のかごに卵を分けるように投資することは、一般に「分散投資」といいます。
たとえばみなさんが株式投資をしようとするときのことを考えてみましょう。日本の株式市場では株式は100株単位で取引されるので、どれか1銘柄買おうとすると「株価✕100株」のお金が必要になります。株価1500円の銘柄なら、15万円です。大事なお金を1銘柄だけに投資するのは、まさに卵を1つのかごに盛るようなものです。もしその銘柄の株価が急落すれば、保有資産の価値はその影響を大きく受けてしまうことになります。このような事態を避けるためには、多くの銘柄に分けて投資をする「分散投資」が大切です。
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