サウナでたっぷりと汗をかき、心身がととのった後は、サウナ飯、通称「サ飯」を楽しみたい。立山町日中上野のサウナホテル「The Hive」では、インド出身のマネジャー、アチャリヤ・コーシクさん(54)が作るインドカレーが一押しだ。

カレーは北インドのスパイシーチキンと、南インドのシーフードの2種類。インド米をサフランや牛乳と合わせて炊き込んだ「プラオ」と一緒に盛り付けられ、独自で配合したスパイスの香りが、サウナ後の食欲をかき立てる。日帰りで利用する際のランチ、宿泊時の夜食として、1人前3000円で提供している。

スパイシーチキンカレーは、パンチが効いているが辛さは抑えられ、一晩調味料に漬け込むこんだ鶏肉は口の中で優しくほぐれる。シーフードカレーはココナッツミルクが効いてマイルドな味わい。スープ状でさらっと食べることができ、辛いのが苦手な方にもおすすめだ。

アチャリヤさんはもともと、母国のインドで山岳ガイドを務めていた。日本人観光客と触れ合う中で日本に興味を持つようになり、26歳の頃に来日。主に東京で働き、転勤がきっかけで7年前から富山で暮らす。ザ・ハイブにはオープン時から携わっている。

これまで料理人の経験はなかったが、趣味で作るカレーはプロ顔負けの腕前。ザ・ハイブでは当初、料理の提供はなかったが、アチャリヤさんの腕前を知った会社の後押しもあって、サウナ利用客にカレーを提供するようになった。今では「アチャカレー」として評判を