「租税教室」をご存じでしょうか。
国税庁のサイトには「『租税教室』は、次代を担う児童・生徒に税の意義や役割を正しく理解してもらい、税に対する理解が国民各層に広がっていくことを願って開催しています。」と案内されています。
富山市では富山税務署や行政、税理士、税金にかかわる団体などが協力し、税の大切さや役割を理解してもらうために租税教室をはじめとした様々な活動を行っています。

私の職場では、主に小学6年生を対象とした「租税教室」を実施しています。
富山市内の小学校に講師を派遣し、1学期の社会の授業で学習する「税金」について、消費税や富山県の身近な税金をテーマに学び、興味を持ってもらうことで、税の使い道について考えるきっかけとなり、将来に活かされることを願って活動しています。
昨年度もたくさんの小学校に訪問しました。
さて、クイズです。
富山県の児童・生徒が小学校から高校卒業まで公立の学校に通ったとしたら、その12年間で一人当たりいくらの税金が使われているでしょうか。
答えは、1450万円(令和元年度 富山県内の児童・生徒一人当たり)です。

教科書の裏には「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、税金によって無償で支給されています。大切につかいましょう」と記載されています。

そのほかにも、学校の校舎、体育館、プール、教室の机や椅子、給食、全児童生徒に貸与されているパソコン、理科の実験道具など学校で使われる多くのものに税金が使われていることは皆さんも知っておられますよね。
私自身は、この租税教室にかかわるようになって税金に対するイメージが変わりました。
実は恥ずかしながら、以前は、毎月の給料明細も社会保障の事も理解しようとせず、一生懸命働いてるのになんでこんなに引かれるんだ!なんて思っていました(^^;
租税教室の締めの言葉は
「税金はわたしたちが健康でゆたかなくらしを送るための『会費』のようなもの」
その通りですね。
租税教育は子供たちに未来を託す活動ですが、もう一つ、将来を担う子供たちの財政的負担を少しでも軽減するために、今私たちができることをしようという活動も行っています。
すごい事をしているのではなくて、自分自身が健康であること、企業も従業員も健康で働き甲斐のある社会に向かっていくための小さな活動です。
税について正しく理解することが、適正な納税や節税にもつながります。
・・・と言っても、私自身も税金には詳しくありません。
なので、娘と”税について話す”という事をしてみたりします。
子供の発想で面白い意見が出たりし、真剣に話し合いをすると盛り上がることもあります。
まじめに考えると気が重くなる話題です。
私たち子育て世代が高齢になったとき、年金をはじめ社会を支える中心は今の子供たちとなります。
みなさんも親子で税についてちょっと考える機会をもってみてはいかがでしょうか。
面白いコミュニケーションになるかもしれません♪